サラリーマン時代の経験談

昨日、塾について色々(適当に)書きましたが、本日は、自分の経験談を少し書きます。

宇部高専工業化学科を卒業後、東洋工業㈱(現マツダ)に入社し、新入社員研修を終えて半年後、技術開発部化学材料研究室に配属されました。
同期の方は、東京大学・大阪大学大学院・名古屋大学etc一流国立大学卒業生ばかりで、高専卒は私一人でした。

配属されて一番驚いたのは、毎日宿題が出る事でした。(後で聞くと、宿題が出ていたのは私だけでしたが。)
英語で書かれた専門書を和訳するようにいわれ、辞書で調べながら訳そうとしましたが、辞書に載っていない専門用語ばかりで、チンプンカンプンでした。
Sさんの部屋(寮が一緒でした)に訳してもらいに行くと、辞書もみないで、スラスラと訳され、頭の出来の違いをまざまざと感じたのを覚えています。

まだ、コンピュータのディスプレイもない時代、私だけ、タイプライターのようにプログラムをタイピングし勉強させられました。
また、バンパーがプラスチックバンパーでなかった時代に、ウレタンバンパー(リアクション・インジェクション・モールディング)の研究の為に、新入社員の私に1億円(当時)の機械を購入し研究するように言われました。

新入社員は、土日が完全週休二日制でしたが、私だけ、休日出勤でいじめにあっているのかと思っていました。
今思うと、上司の方が、いろいろ経験をさせてくれていたのだとわかりますが…。
(そういえば、先輩たちから、黒ちゃん・黒やんと言われて可愛がってもらっていたのも思い出しました。)

私は、途中挫折してしまいましたが、このときから、生涯勉強しなければいけないと思うようになり、学校の勉強がいかに大切で、基礎的なことか分かりました。
それ以降、遅ればせながら、少しずつですが今でも勉強しています。
(学生時代みたいにすぐ覚えられませんが、回数繰り返すことでカバーしながら…。)

黒木 昭徳

黒木数理塾 塾長・講師

そろばんの街である我が妻の故郷、小野市の数学離れをなんとかしたいと考え、2018年4月に理数専門の学習塾を開業。大学の数学まで指導する事ができ、高校においても合格が難しい生徒達を何人も合格させてきた実績あり。これまでの30年の指導経験上、数学の成績が上がると他の教科も上がることが多く、数理に特化した学力の向上を目指している。

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